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平成21年10月29日
「うまやレポート14」
山陽道の駅家(うまや)を探る ~明石市長坂寺遺跡~

内容  県立考古博物館では現在、奈良~平安時代の幹線道路である「古代山陽道」を研究テーマに取り上げ、山陽道に沿って設置されていた「駅家(うまや)」の調査を進めています。
 「駅家」というのは、朝廷の役人や使者が中央と地方を行き来する時に、馬の乗り継ぎや宿泊に利用した施設です。いわば古代の国営サービスエリアといったところでしょうか。特に、古代の最重要幹線で、海外の賓客も迎えることのあった山陽道の駅家は、‘瓦葺きの屋根’‘丹塗りの柱’‘白壁づくり’で仕上げられた立派なものでした。
◇    ◇    ◇
 長坂寺遺跡の現状は写真のようにごく普通の水田ですが、奈良時代には播磨国に約8kmおきに設置されていた駅家の1つであったと目されています。といっても実は、文献にその名が記されていない幻の駅家で、古代山陽道との位置関係、隣接する駅家との距離間隔、瓦の出土などから、ここに駅家があったと推測されているにすぎません。
 そこで今回、地中レーダーを用いた方法で、新たな手掛かりを探ってみました。この調査方法では、地面に電波を流して、地下に埋もれている遺跡を、掘らずに調べることができます。
 稲刈りの終わった田圃の上で、レーダーの機械を2人がかりで引っぱります。縦方向と横方向にくまなく取ったデータをつなぎ合わせて、画像に表すのです。
 長坂寺遺跡での地中レーダー探査は2回目で、昨年度の調査では東西・南北の方位に沿った何らかの輪郭線が見つかり、遺構の存在に大いに期待を抱かせました。
 今年度の調査成果はいかに。解析結果が気になります。
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 こうした駅家についての調査は他でも行っていて、すでに報告しました加古川市古大内(ふるおうち)遺跡では、「賀古駅家(かこのうまや)」の東門進入路や門の礎石である石製の唐居敷が見つかるといった大きな成果がありました。
 長坂寺遺跡では、今後どういった発見が出てくるのか。新しいことが判ればまたお知らせしますので、今後の調査成果にご期待下さい。
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