テーマ2環境 自然とともに生きる

11ドングリは縄文人の主食

縄文時代は今よりも気温が高かったので、豊かな森が発達しました。この森の中にはシイやカシなどのドングリのなる樹木がたくさん生えていました。このドングリは縄文人にとって大切な食料でした。特に縄文人が好んで利用したのはイチイガシでした。イチイガシは今でも公園や神社によく植えられています。縄文人はイチイガシの実をたくさんひろってくると、村のはずれの湿地に掘った穴の中にたくわえました。

ドングリは石皿とすり石を使ってすりつぶし、他の木の実や肉などと混ぜて練り上げたものを火であぶり、クッキー状のものにして食べていたようです。「縄文クッキー」は縄文人たちにとってはお菓子ではなく、今のごはんやパンにあたる主食だったのです。