当館について

 平成26年、加西市在住の美術品蒐集家、千石唯司氏より、コレクションの一部が寄贈されました。古代中国鏡を中心とした千石コレクションは歴史的、美術的に高い価値を有し、世界的にも大変貴重なものです。

 兵庫県立考古博物館では、この貴重なコレクションを皆様にいつでも観覧していただけるよう、「古代鏡展示館」を開設いたしました。

 本来、鏡は顔を映し、化粧をするための道具ですが、古代の青銅鏡は技巧をこらした素晴らしい工芸品でもありました。そして、曇りなく澄んだ鏡面は清らかで純粋な心に例えられました。

 背面で表現されている神々や花紋、銘文は各時代の思想や社会を反映しており、古代社会の究明に大変貴重な資料となっています。

 四季折々の花と緑に囲まれた県立フラワーセンターの心地よい環境のもと、伝説と芸術性に富んだ数々の作品をご鑑賞下さい。

 

兵庫県立考古博物館 館長 和田晴吾

古代鏡展示館外観

 平成26年、加西市在住の美術品蒐集家、千石唯司氏よりコレクションの一部が寄贈されました。300面を超える古代中国鏡を中心とした千石コレクションは、歴史的、美術的に高い価値を有し、世界的にも大変貴重なものです。
 兵庫県立考古博物館では、この貴重なコレクショを皆様にいつでも観覧していただけるよう、平成29年4月に「古代鏡展示館」を兵庫県立フラワーセンター内に開設いたしました。

 加西市在住の美術品蒐集家、千石唯司氏から当館に寄贈されたコレクションで、氏が30年以上にわたり蒐集されてきた300面を超える古代中国鏡が中心となっています。その内容は、銅鏡が使用され始めた()の時代(約3,700年前)から春秋戦国時代、そして、漢から唐の時代を中心として、宋の時代(約1,000年前)まで及ぶものであり、幅広い年代と多様な種類を網羅した、鏡の文化を知る上で極めて重要な資料です。

 また、保存状態も良好であり、歴史的にも美術的にも高い価値を有する世界的な銅鏡コレクションです。

 西周時代(約3,000年前)の青銅器に記された文字(金文)を図案化したもので、容器の水に映った自分を、大きな目で見入る様子を象っています。

 この文字は、やがて「監」と書かれ、さらに、容器が金属製であることから「鑑」となりました。「鏡」の文字が使われる以前の、かがみを意味する古い文字です。

 「鑑」には「鑑みる」の言葉が示すように、自己を反省的に見る、真の姿を考え見る、という意味があります。かがみには、人の姿だけではなく、心も映し出す力があると考えられていました。

 古代鏡展示館では、鏡の原点に触れることで鏡に込められた古代人の思いが伝わることを願っています。

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