県指定重要有形文化財

山垣遺跡出土品一括(58点)(平成12年度指定)

山垣遺跡は由良川水系の支流、竹田川左岸の低位段丘上に立地します。
発掘調査によって、条里形地割に即して方形に巡る堀と、堀に囲まれた掘立柱建物1棟がみつかりました。堀の中からは7世紀後半から8世紀初めの遺物が出土しました。
木簡のうち、年号がわかるものは全て郡里制下〔大宝2年(702)~霊亀元年(715)〕のものです。木簡には郡符木簡や封緘(ふうかん)木簡があり、地方行政の実像に迫る貴重な資料です。
また、同じ郡内にある市辺遺跡との関係を解明することも今後の課題です。
名称 山垣遺跡出土品一括(58点)(平成12年度指定)
内容 木簡(文字が書かれた板)20・墨書土器37・漆書土器1
遺跡名 山垣(やまがき)遺跡
出土地 丹波市春日町棚原字山垣・溝尻
備考 出土品の一部は、考古博物館テーマ展示室「社会」のコーナーに展示されています。
<参考文献>兵庫県文化財調査報告第75冊
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