県指定重要有形文化財

板井寺ケ谷遺跡出土品一括(462点と付属資料176点)(平成12年度指定)

板井寺ケ谷遺跡は篠山盆地の北西端に位置し、南東にのびる尾根の南麓斜面にあります。
発掘調査の結果、姶良Tn火山灰(南九州から飛んできた火山灰)が確認され、その上下の層から石器が見つかりました。姶良Tn火山灰は理化学的方法で測定した結果、約23,500年前に降ってきたようなので、その前後に人々は当地で生活していたことがわかりました。
特に下層でみつかった石器は、異なる二つの技術を用いて製作されていることから、異なる技術をもった二つの集団が当地で共存していたことが考えられます。
名称 板井寺ケ谷遺跡出土品一括(462点と付属資料176点)(平成12年度指定)
内容 石器(ナイフ形石器・掻器・削器・彫器・楔形石器・錐状石器・加工痕有剥片・使用跡有剥片・斧形石器・局部磨製石斧・礫器・敲石・磨石・台石)
遺跡名 板井寺ケ谷(いたいてらがだに)遺跡
出土地 篠山市上板井字寺ケ谷坪
備考 考古博物館テーマ展示室「環境」のコーナーには、このころのナウマンゾウと人がたたかう様子の再現が展示されています。
<参考文献>兵庫県文化財調査報告第96-1冊
カテゴリ 県指定重要有形文化財