県指定重要有形文化財

年ノ神6号墳出土品(327点)(平成15年度指定)

年ノ神古墳群は加古川の支流である美嚢川右岸の丘陵先端に立地します。この丘陵では尾根上にある古墳時代中期から後期の木棺直葬墳7基と横穴式石室5基が古墳群を形成しています。
6号墳は13×9.9mの長方形をした方墳で、割竹形木棺が1基見つかりました。
盗掘をまぬがれていたため、副葬品が当時のまま見つかりました。そのうち、三角板革綴短甲は鉄板の連接に関係のない部分にも革紐を通していたり、三角板の方向が通常のものと上下逆になっていたり、特異なものです。出土品にも朝鮮半島系の韓式土器があるなど、注目に値する資料です。

 

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名称 年ノ神6号墳出土品(327点)(平成15年度指定)
内容 銅鏡(四獣鏡)1・勾玉1・鉄剣2・鉄刀2・鉄鏃57・よろい(三角板革綴短甲)1・頸甲(あかべよろい)1・肩甲1・刀子1・鉄斧2・鋤先1・曲刃鎌1・ヤリガンナ2・ガラス小玉251・須恵器2・韓式土器1
遺跡名 年ノ神6号墳
出土地 三木市鳥町字年ノ神
備考 出土品の一部が考古博物館テーマ展示「社会」で展示されています。
また、短甲の復元品も展示されており、革ひもで綴じられた鉄板のようすがよくわかります。
<参考文献>兵庫県文化財調査報告第234冊
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