私たちの祖先は約２０万年前にアフリカで進化した新人です。新人は時間をかけてゆっくりと世界中にひろがっていきました。明石人の問題が解決していないので、ここ兵庫にいつから人が住み始めたのかははっきりとはわかりませんが、約３万年前には確実に人が暮らし始めています。

日本列島は大陸に接した島国なので、次から次へと人がやってきました。そのため時代によって日本列島に住む人の特徴が変わっていきました。いちばん大きな変化は縄文時代から弥生時代にかけてです。大陸からわたってきた人たちと縄文人がまじりあい、さらに米作りがはじまって生活習慣が変わることで、体つきや顔つきが変化しました。大陸からの渡来の波は古墳時代まで続きますが、その後の変化は生活習慣や食生活の変化によります。

この３０年ほどの間は、生活習慣や食生活の洋風化により特に変化が激しく、縄文人から弥生人への変化よりもはるかに大きな変化が起こっています。これから数百年後の日本人はどんな姿になっているのでしょうか。