19.籠目土器(かごめどき)

大きく2種類がある。

土器を使用する際に籠に入れていたために、その痕跡が土器の表面に付着した土器

細く割った竹などを編んで籠をつくり、それに粘土を押しつけて製作した土器

 

①は縄文後期・弥生後期に少数あり、②は4~5世紀に古墳の墳丘や造出、祭祀遺跡から多く出土する。籠目が外面につく場合と内面につく場合がある。

籠の底は網代編みにし、立ち上がり数段を綾編み、そこから上を笊編みとしたものが多い。

行者塚古墳(加古川市)では、土製の食物(魚・果実など)と共に出土していることから、籠も土製で製作し、腐朽しないために使われた可能性が考えられる。

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