27.淡路型器台

淡路型器台(左:精製タイプ、右:粗製タイプ)

 

弥生時代後期から古墳時代初めに製作された特徴的な器台で、淡路島の遺跡から出土することが多いため、「淡路型器台」と呼ばれている。

精製タイプと粗製タイプの2者が知られており、精製タイプの形態は脚部が「ハ」字状、受部が二段になり、外面全体をヘラミガキで平滑に仕上げられる。脚部には円形や三角形の透かしが穿たれている例が多い。粗製タイプの形態はタタキ整形のままで、鼓状を呈している。

 

いずれの遺跡からも出土する点数は多くなく、特殊な用途であり、時期も弥生時代後期から終末に集中することから、淡路地域、特に北半部の集落に特徴的な動きがあったことを反映しているとされている。

 

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